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【感想】ハーバードの心理学講義 1章 いやそうだよなぁ柔軟な人とそうでない人の差

出張帰りの空港の本屋で購入した一冊!講義という字面に魅せられてつい手を取ってしまった。

しかもハーバードですから!権力に弱いタイプかも、、、汗

1章のテーマは、自分を閉じ込めている檻です。

私にヒットした内容はこちら

  • 他人の行動を解釈する方法の例

  • もの志向・ひと志向

  • 複数の評価軸

それでは順次見ていきましょう!

 

  • 他人の行動を解釈する方法の例

1)特性 2)パーソナルプロジェクト 3)物語 の視点と組み合わせ

1)特性

なんらかのステレオタイプに当てはめること。血液型占いやMBTIなど、一般で話題に出やすい身近なものから心理学業界で使われてきたものまで、なんでもありだと思う。

2)パーソナルプロジェクト

本人が大事にしていること。あるべき自分像に本人が従った結果としての行動と思うこと。怒りを見せることで自分は強いということを示せているとか、寡黙なことで自分は格好良いと思っているとかのことだと思う。

3)物語

特例的に今だけは何か嫌なことがあったから、こんなに機嫌が悪いんだろうと想像すること。

個人的に、私は他人から話を聞く分には「物語」の考えが多くあるかな。自分の直接体験した内容ではないので、公平性を保ち偏見を持たないために。その上で、他人の意見が変わらないなら、「パーソナルプロジェクト」を推察して話している気がします。それでも他人がその人の非を認めないと、そういうこともあるよね、と終わらせているかもしれません。できるだけ相手の意見を曲げずに、中立の視点を持とう説明しようというスタンスだと思います。

ただ、自分のこととなると少し別かもしれません。「特性」を調べて何か自己理解のヒントにしようとしたり、自分の「パーソナルプロジェクト」に起因するのではないかと深く考察したりすることもあります。その代わり、今日はこんなことがあったからこういう気分になってしまっているんだとはなかなか考えられていないかもしれません。寝不足続いてるからこんなこと考えてしまうとか、夜遅すぎるからこんなネガティブなこと考えてしまうという程度のことは浮かんできますが、、、どうしても客観的に見る限界がある気がします。

 

  • もの志向・ひと志向

人と物、どちらに注目するタイプかということ。他人の意図や動機に注目するか、目に見えるものデータなどに注目するか、ということ

これらはケースバイケースで利用している人がほとんどだとは思いますが、日常でどちらが多いか、ということではないでしょうか。明確に自分はどちらの志向だと決定できるものではないと思っています。

お洒落に関心があり気付くのが早いのも関係するのかな。単純にコスメ、服飾のことに敏感であれば、もの志向と言えそうですが、今日はコスメや服装がイメチェンしている、といったことから相手の気分や状況の方に関心があるのはひと志向と言えるのかもしれません。

私自身、論理的に考えようとするが、人間とは根底には感情で動くものだと考えているのもありますし、人に注目することが多い気がします。数値で見えるものは解析がしやすいですが、人の指標のもとに、数値化できるものが出されているとしか思っていない面があります。この素晴らしい世界は、定量的に図ることができないもので埋め尽くされている、と思っています。理系らしからぬ発言、、、

そうなると私に限らないひと志向の方々の場合、さまざまな実験による研究結果を得たとしても、それを定量的に扱わないと他人(特にもの志向の方)への説明が困難となると予想されます。理系科目、いやそもそも大学というものは、できるだけ同じ尺度で客観的にお互いを見て、事実を事実として共通事項として認識するための目や脳を養うために存在しているのだと思いました。

一方で、もの志向の方々には他人と関わる時に、論理ゴリ押しの説明だけではなく、ご自身は実際にはこう感じてるよ、とか数字はこうだけど意味としてはこういう場面で効いてくるということですよ、とか生活・行動・考えに当てはまる形やイメージしやすいことも話していただけると、非常に非常に理解しやすくなると思いますのでよろしくお願いします!

 

  • 複数の評価軸

ズバリこの章の根幹です。一つの評価軸しかないと、その軸の中での大小で当てはめて相手を考えるしかできなくなります。それは、自分の知らない価値を持っている人であっても自分の知っている価値でしか測れないということです。

当然と言えば当然のことです。自分と相手は生まれ育った環境や好みが異なるので、考え方も異なります。ただ異なった時に、相手を想像できるか、理解しようとするか、理解できるか、によって相手と関係を築くことができるか決まると思っています。

なかなか難しいことだなと思います。相手の軸については全くわからないのですから。ただ、日頃から先にお話しした「物語」で人を見ていると、比較的相手のことを考えることができるようになりやすい気がします。私の好き?大事にしている考えとして、「盗人には盗人の考えがある」があります。盗みは良くないので、盗人の論理を正しいと思うわけではありません。どう考えても倫理的に良くないですよね。ただ、盗人には盗人の中で考えた’論理’があります。それを理解しないと、盗みの原因はわかりませんし、今後盗みを行わないようにするための方法も分かりません。人は知らないものを怖がります。怖がらずに知ることで見える世界が広がっています。

さてこの範囲で私にヒットしたフレーズです。

”柱となる評価基準が一つしかないと、それが脅かされた時に人は身動きが取れなくなります。... 略 ...しかし、柱となる評価基準が複数あれば、一つがうまく機能しなくても、「別のメガネ」で世界を解釈することができます”

”古い評価基準は、捨て去った方が便利なこともあるのです”

現在、結婚生活を営む私にとっても考えるところのある言葉でした。自分で書くことで整理されることは多くあり良いですね!

 

この章では、人は枠組みによって物事を見ているということを教えてくれました。

いざ、2章へ...!

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